リコちゃんとピンくんと双極性障害

双極性障害の夫婦のお話

カウンセリング 1回目 その2

あらすじ

前回の続きです。

↓前回 

pinkun.hatenablog.com

 

 

初めてカウンセリングを受けたピンくん

次はカウンセラーさんとリコちゃんについてのお話をします。

 

 

 

 

 

オノダさん

確認なのですが、奥様は3回だけカウンセリングに通われていたことがあるとか?

院長からそのような概要だけ共有されているのですが

詳細までは聞いていないので、教えていただけますか

 

ピンくん

はい、別のクリニックでのことなのですが

そこで3回ほど、各コマ約30分のカウンセリングを受けたことがあるようです。

 

オノダさん

当クリニックではなく、別の医療機関へも通院されているのでしょうか?

 

ピンくん

いえ、結婚前の話になるのですが

このクリニックに来る前に妻が通院していた心療内科でのことです。

 

オノダさん

結婚前の話だったのですね!

 

ピンくん

はい、その頃の話は僕も聞いた限りの説明になります。

 

このクリニックに来る前まで

都内で3軒ほどの心療内科・精神科を渡り歩いてきています。

相性の問題や引っ越しなどで通院できなくなり、今は4軒目ですね。

2軒目までが結婚前の話になりますが、その頃に通ったことがあるようでした。

 

オノダさん

そのころはどういったご様子だったのでしょうか?

 

ピンくん

今よりはまだ元気で、アルバイトなどをしつつ通院していたようです。

当時住んでいた地域で通っており、その際はうつ病の診断でした。

先生にカウンセリングを勧められ、受けていたようですが

金額面や実感が無いことを理由にすぐ辞めてしまったようです。

 

オノダさん

その頃のカウンセリングでは、効果に期待がもてなかったのですね。

 

ピンくん

そうですね。。。

妻は自信過剰なところがあるので、自分には必要ないと感じているようです。

理由としては、カウンセリング療法などは思考の整理であるため

頭が良ければ本などを読んで自力でできると思っているようです。

 

オノダさん

なるほど、奥様はそのような認識なのですね。

少々不思議に思ってたことがありまして

奥様がカウンセリングを拒否するならまだしも

ピンくんさんへは勧めたという点が不思議でした。

 

ピンくん

妻は、僕には効果があると考えたようです。

僕自身も受けたい気持ちはありましたが

 

オノダさん

奥様は、自分は頭が良いのでカウンセリングは必要ないけれども

ピンくんさんには有効であると考えたのですね。

それは間接的に、旦那様は自分より頭が良くないと考えている

ということになるような。。。

 

ピンくん

そういうところはありますね。

 

オノダさん

奥様の体調が悪すぎるために、一旦旦那様だけ受けにきたのかと思っていました。

そんなカラクリがあったとは。。。

 

ピンくん

加えて、このカウンセリングを受ける前

「あなたは自己肯定感が低いのに加えてプライドが高い」

という評価を妻から受けました。

 

そのような情報はカウンセリングの役に立つので

覚えていって欲しいと

 

オノダさん

「自己肯定感が低くてプライドが高い」ですか!

 

ピンくん

仕事が丁寧すぎるし、頼まれたことを断れないし

完璧を求めすぎるように生きてるから、辛いんだよと

 

オノダさん

そのようなことを言われたのですね。

そういった一面を、家族ゆえに感じているということは

奥様としてもあるとは思います。

しかし、カルテを見た限りでは

大部分は奥様のことで辛いのだと想像していました。

 

ピンくん

正直そうですね。

しかし、そういったことを言い返せないんです。

さらなる体調の悪化につながると感じていますので

 

オノダさん

奥様は、ピンくんさんの心労に

自分はほとんど関与してない、と思っているのですかね

 

ピンくん

「体調が悪くなってごめん」

「いつも頑張ってくれてありがとう」

ということもあるのですけどね。

 

オノダさん

でも先ほどのようなことを伝えられると

まずは反応として「えっ」と思ってしまいますよね。

 

ピンくん

評価内容自体は、自分にも思い当たるところがあるので

分かるところはあるのですが。うーん。

 

オノダさん

人間ですし、ある1面としてそう見えることはあると思います。

しかし、奥様はちょっと自分が見えていないというか

 

ピンくん

僕が良く弱音を吐いてしまうことで、言われていることだとは思います。

「今、僕はとても疲れているんだ。君のマッサージはできないよ」

とかですね。

 

オノダさん

夫婦ですから、弱音を吐いてはいけないということはないと思います。

悪いことではないですよ。

 

ピンくん

仕事面の弱みも良く見せています。

自分は頑張っているつもりだがうまくいかない。

客観的に見て自分はまだまだだから

もっと頑張らなくてはいけない、勉強しなくてはいけない

遊んでいる暇はない。自分の代わりはいくらでもいるとか

 

オノダさん

謙遜した言葉を使いがちということですね。

どうしても出てきてしまうのだと思いますが

それはしなくても良いと思います。

 

ピンくん

自分が上手く対応できていないことが多いので

 

オノダさん

お会いしたことがないので、失礼ながらお聞きしますが

奥様は、やっぱりちょっと我が強いのかな?と思いました。

 

ピンくん

うーん。そうですね。

 

オノダさん

奥様は、自分を曲げないところがあるようにお見受けします。

自分が考えたことをどんどん、夫婦の問題と考えているようですね。

そのような考えで突き進んでしまう方なのかな?という印象を受けました。

 

ピンくん

その印象を持っていただいて大丈夫かなと。

 

オノダさん

ここまででの判断になりますが

ピンくんさんはかなり追い詰められていますので

やはりもう少し奥様からの歩み寄りが必要なのかなと思います。

変わるべきは、奥様なのではないかなと

 

ピンくん

そう、、ですよね。

 

オノダさん

あ、でも先にそれをそのまま伝えると奥様は絶対怒ります

なので、お伝えするのはまだ早い段階ですね。

 

ピンくん

そうですね。言わないでおきますね。

 

オノダさん

奥様は、様々なことを旦那さんに言い

それでストレスを解消できているのかと思います。

でも会話の余地がないピンくんさんは。。。

さて、どこにそのストレスが向かうのかと

 

ピンくん

溜めていく一方ですね

 

オノダさん

そこから、離婚という言葉を

お母様などに言わないと、やっていられなかった状態だったのではないでしょうか

 

ピンくん

僕はそういう状態なんですね。。。

もう少し妻のことを話してもいいでしょうか

 

 

次回へ続きます。 

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