リコちゃんとピンくんと双極性障害

双極性障害の夫婦のお話

カウンセリング 1回目 その1

あらすじ

カウンセリング1回目は、予定通りピンくん1人で行きました。

対応してくれたカウンセラーの方は女性の方でした。

 

 

 

 

 

カウンセラー

オノダと申します。

本日は初めてなので、どこからかお話したいことなどありましたら

教えていただけますでしょうか?

 

ピンくん

かなり疲れ切ってしまって、妻とどう接していいか分からなくなってしまいました。

 

オノダさん

なるほど、お辛いですね。

まず、事前にいただいた情報を確認させてください。

お仕事は、スマートフォンのゲーム制作をされているとのことですが

 

ピンくん

はい、その通りです。

 

オノダさん

ちなみに、お家でお仕事をされているのでしょうか?

 

ピンくん

週2日だけ、テレワークで勤務しています。

火曜日と木曜に家で仕事をして、あとは出社しています。

 

オノダさん

そのような体制でお仕事をされているのですね。

でも、いくら家にいるタイミングがあるといっても、お仕事をされているわけですから

日々の奥様とのやりとりやフォローの面で疲れてしまうも無理はないなと、、、

 

ピンくん

はい、、

病気の面でも、寛解に近づいている様子がなく

ゴールの見えない辛さがいつまで続くのかと

 

オノダさん

そうですよね、、、

こちらに通われる際も、奥様と付き添いで来られているんですよね

 

ピンくん

はい、自分では色々と頑張っているつもりではあるんですけれども

それでも怒られることなどが日常茶飯事で

 

オノダさん

良く怒られてしまうのですね

 

ピンくん

昨日、それがついに限界となり、衝動的に妻のお父さんと自分の母に

「離婚する」と言ってしまいました。

すぐに、衝動的な行動だっただけだと否定しましたが

自分の母などにこれまで、妻の悪い面を言ってこなかったので

そういったところでも、一線を超えてしまったなという感覚があり、辛いです。

 

オノダさん

「離婚する」と口に出してしまったのですね。

そちらは、奥様には話されましたでしょうか?

 

ピンくん

妻には話していません。

 

オノダさん

それは、良かった、、というのも変ですが

ひとまずは抑えられたというところですね

 

ピンくん

普段から

「これを言ってもわかってくれない」

「調子が比較的良いのに、鬱状態になってしまう」

「病気の今後に影響がある」

と考えてしまって、自分の意見を妻に伝えないことは良くあります。

実際に伝えてしまって、体調が悪くなったことは良くありますので。

 

オノダさん

我慢してしまうのですね。

 

ピンくん

話が少し変わってしまうのですが

元々、自分から人に対して怒ることはあまり無いという自覚がある

という話をしてもいいでしょうか

 

オノダさん

自分からは、あまり奥さんに対して

あまり意見を言わないということでしょうか?

 

ピンくん

はい、自分から意見を言うことがあまり無い、、、と思います。

しかし、どうしても怒られた時にはやり返したくなってしまうところがあります。

普段、ケンカをしたくないために

これくらいのことは言わなくていいだろうと抑えているものが多くある反面

相手に何かを言われた時に、指摘し返してしまう

というケースがよくあります。

妻に対してではなく、会社の上司などへも似たような対応を取りがちです

 

オノダさん

溜め込むタイプなのですね

 

ピンくん

溜め込むので、基本的には妻が僕に指摘を始めて

僕が言い返す構図になりがちなことが多くありました。

結果お互い違う論点の話をぶつけ合っているだけになりますね。

「あなたが怖いから体調が悪くなった」

「その言い方や表情と話すのは辛い」

など、感情的な面を指摘されてしまい、うまく話せなくなってしまいます。

それが嫌で妻に対しては溜め込むしかなくなり

結果今回の有様というわけです。

 

オノダさん

溜まっていく一方ですね。。。

とてもお辛いと思います。

 

お聞きしたことに対してのイメージですが

例えば奥様が「電気をつけっぱなしにしないで欲しい」と言ったとします。

ピンくんさんはまずそれを飲み込みますよね。

しかし、奥様がある日、自分も電気をつけっぱなしにすることがあり

それに対してピンくんさんは「以前君が自分で言ったことなのに、電気つけっぱなしじゃないか」

と言ったとします。

すると、「私は体調が悪いから出来ないのに、わかってくれないなんて酷い」

などと返答されてしまう。

そのようなことであっていそうでしょうか?

 

ピンくん

はい、概ねそのようなイメージを持っていただいて問題ありません。

なので、今は何も言えなくなってしまったという感覚です。

 

オノダさん

なるほど、ここまで教えていただいて、ありがとうございます。

私から、ご質問させていただいてよろしいでしょうか?

 

 

 

次回へ続きます 

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