リコちゃんとピンくんと双極性障害

双極性障害の夫婦のお話

カウンセリング 1回目 その3

あらすじ

前回の続きです。

↓前回 

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初めてのカウンセリングで

引き続き奥さんのイメージをカウンセラーさんに伝えていきます。

 

 

 

ピンくん

妻の印象ばかりを話しましたが、僕が悪いところもあるとは思っています。

仕事がとても遅く、残業ばかりしてしまうのです。

 

オノダさん

お仕事が忙しいのは、悪いことではないと思います。

 

ピンくん

元々遅いのに加えて、最近では悩みが絶えないので

集中力が欠けてミスを繰り返しがちです。

残業をしなければ間に合わない状態になってしまっています。

 

オノダさん

それは、先ほどまで話していた家庭での問題が関係していますよね。

お仕事中も考えてしまうということですかね?

 

ピンくん

そうなりますね

 

オノダさん

ご家庭でのことがなければ、お仕事は順調にこなせていましたか?

 

ピンくん

そのはずですが、自信を持ってそうとは言えないところです。

もともと、何か気になったことがあるとついつい残業をしてしまうタイプではありました。

 

オノダさん

頑張りすぎてしまうタイプなのですね

 

ピンくん

帰りが遅い生活を続けていると

平日は仕事で私を寂しくさせているのだから、土日は構ってほしい。

体調を心配してほしい、という雰囲気を出されてしまいます。

そのため、常に一緒にいますね。

妻の体調が日中に悪くなってしまった場合

寝ている間に、自分の趣味のゲームやアニメを楽しんだりします。

 

オノダさん

ご自分の時間が、少ないのですね

 

ピンくん

自分ではそう感じていますね。

夫婦で主張し合えばキリのない問題だと思いますが

 

オノダさん

それでも、我慢している状態をご自身では感じているのですよね。

また、病気だと主張されると対応を断れないこともあると思います。

大変お疲れになっているのかと

 

妻と夫の関係ですから

奥様の面倒を、親のように見続けるのは難しいと思います。

できるところは自分でやって欲しいと思いますよね。

 

ピンくん

そうですね。できれば

 

オノダさん

奥様は、お仕事はされてらっしゃらないのですよね?

 

ピンくん

はい、今はしていないですね

 

オノダさん

1人でお仕事をされている状況なのですね。

お仕事をしなければ、食べていけなくなってしまいますから。。。

どうにか、自分の時間は自分のことに集中できるようにして欲しいですよね。

 

ピンくん

そうですね。そう思います。

 

オノダさん

私の方でもう1つ気になったのが

カルテには、妊娠を希望と書かれていますが

 

ピンくん

今は体調面から自主的にやめていますが

もともとは先生にそのような相談をしていました。

お薬の面で、妊活に影響のないものを出してもらったりなどしています。

 

もう少し元気だった時に、一度流産を経験していたりなどします。

これは、僕も辛かったことですが

実感があるため、妻の方が辛かったと思います。

 

オノダさん

そうでしたか。お辛いですね

 

ピンくん

流産の際、僕がすぐに気の利いた事を言えなかったことがあり

それが今でも妻の心に引っかかっているようです。

 

オノダさん

奥様の記憶に刻まれてしまったのですね。

 

ピンくん

流産に関する話でお伝えしておきたいこととしまして

親に流産をLINEで報告したのですが

心配するメッセージがほとんどの中、一部に妻に失礼な内容がありました。

「少し痩せたほうがいいかも」というニュアンスが含まれていました。

本人には伝えるつもりはなかったのですが

僕のスマホを妻に覗き見られた時、ちょうどそれが目に入ってしまって

ショックを重ねてしまいました。

 

オノダさん

それは災難でしたね。

 

ピンくん

また、僕の方もだめな部分があって。

男性がやりがちなことかと思いますが、すぐさま共感した言葉を伝えられませんでした。

母親はそこまで考えて発言していないとか

考えが古い人が言っただけなので、気にしなくていいとか、、、

考え方を変えるような提案ばかりをしてしまいました。

 

オノダさん

うまく伝えられなかったのですね。

奥様としては辛さが増大してしまったと思います。

他にも、奥様のことがわかるエピソードはございますか?

 

ピンくん

他には、うちの弟が最近結婚した話がありますね

 

オノダさん

そちらもお聞かせください。

 

ピンくん

僕の家族構成からいうと

男3兄弟で、僕が長男、結婚したのが三男です。

三男の奥さんがかなり年下で、末っ子同士の結婚となりました。

 

オノダさん

末っ子ですと、結構離れてらっしゃいますよね

 

ピンくん

このような時、自分が兄弟のどこに属しているかなど

僕はあまり考えないんですね。

でも、妻はそれをすごく気にします。

末っ子同士の結婚であれば、親にすごく甘えるのが上手なのだから

うちも甘え負けないようにしないとだめだ、とか。

 

オノダさん

面白い奥さんですね。

 

ピンくん

最近弟から結婚式の招待状が来たのですが

それを見た妻に、気に食わなかったところがあったようです。

「うちはなかなかうまくいかなくて辛いから弟の結婚式が嫌だ」

と、そういうLINEを送りなさいと言われまして

妻の監修込みで、送りましたね。

え、親に甘えるってそういうこと?みたいな

 

オノダさん

えぇ、そんなの嫌ですね。

 

 

次回へ続きます。 

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